仕事を休むことになったとき、
正直なところ、気持ちはかなり揺れていた。
不安もあったし、焦りもあったし、
「このまま戻れなくなったらどうしよう」と考えることも多かった。
それまでの自分は、
仕事に対して「頑張るのが当たり前」という感覚を強く持っていた。
多少無理をしてでもやりきることが正解で、
立ち止まることは、どこか逃げのようにも感じていた。
休職に入ってしばらくは、
気持ちが落ち着くというより、
何もできない時間に戸惑うことのほうが多かった。
時間はあるのに、気持ちの置きどころが分からない。
その感覚が、少しつらかった。
でも、時間が経つにつれて、
少しずつ頭の中が整理されていった。
これまでの仕事の仕方を振り返ってみると、
「頑張り続ける前提」でしか物事を考えていなかったことに気づいた。
仕事が生活の中心になりすぎていて、
自分の状態よりも、
やるべきことを優先しすぎていたのかもしれない。
そのことに、休んで初めて気づいた。
休職中は、
無理に前向きになろうとはせず、
できるだけ淡々と日々を過ごすようにした。
気持ちが沈む日もあれば、
少し落ち着いて考えられる日もあった。
その波を否定しないことが、
気持ちを整理する助けになったと思う。
仕事に対する考え方も、少しずつ変わった。
「全力でやる」か「やらない」か、
その二択しかなかったものが、
「続けられる形を選ぶ」という考え方に変わっていった。
復職を意識するようになってからは、
以前と同じように戻ることよりも、
どう向き合っていくかを大切にしたいと思うようになった。
無理を前提にしないこと、
自分の状態を無視しないこと。
それだけでも、仕事への気持ちはずいぶん変わった。
休職の時間は、
決して楽なものではなかったけれど、
仕事との距離を見直すためには、
必要な時間だったのかもしれない。
今も完璧に整理がついたわけではない。
それでも、以前より少しだけ、
自分のペースを大切にできている気がする。
仕事から一度離れたことで、
向き合い方を考え直すきっかけをもらえたのだと思っている。



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